1 リコールテスト
Difyのナレッジベースでは、テキストによる検索テスト機能を提供しており、ユーザーがキーワードを入力すると、ナレッジベース内の関連コンテンツを呼び出すプロセスを模擬します。この際、検索されたコンテンツは関連度のスコアによって並べ替えられ、その後LLM(大規模言語モデル)に送られます。一般に、質問とコンテンツの一致度が高ければ高いほど、LLMによる回答の質も向上し、テキストの「学習効果」も高まります。 異なる検索手法や設定を試して、検索されたコンテンツの品質と効果を確認することが可能です。各ナレッジベースの分割方法には、それぞれ異なる検索テスト手法が対応しています。- Automatic
- Custom
一般モード
「ソーステキスト」 入力欄に一般的なユーザー質問を入力し、「テスト」 ボタンをクリックすることで、リコール結果を右側の 「リコール段落」 で確認できます。一般モードでは、各コンテンツは独立しており、右上に表示されるスコアは、そのコンテンツがキーワードとどれだけマッチしているかを示します。高いスコアは、質問のキーワードとコンテンツがより密接に一致していることを意味します。
コンテンツをクリックすると、詳しい情報を確認できます。各コンテンツの下には、その情報源が表示され、その内容が信頼できるかどうかを判断できます。
- ユーザーの一般的な質問をカバーするテストケースやガイドラインの内容を設計・整理します。
- コンテンツの特徴や使用シーン(QAコンテンツか、多言語QAを含むかなど)に基づいて、適切な検索戦略を選択します。
- 検索するコンテンツの数(TopK)と検索スコアの閾値(Score)を調整し、実際のアプリケーションシナリオや文書の品質を考慮して、適切なパラメータの組み合わせを選択します。
- TopKは、類似スコアの降順で検索されるコンテンツの最大数を指します。 TopK値を小さくすると、関連性の高いテキストが不足する可能性があります;TopK値を大きくすると、意味的に関連性の低いコンテンツが検索される可能性があり、LLMの応答品質が低下するかもしれません。
- 検索閾値(Score)は、検索されるコンテンツの最低類似スコアを指します。 閾値を下げると、関連性の低いコンテンツが検索される可能性があります;閾値を高く設定すると、関連するコンテンツが見逃される可能性があります。
2 引用と帰属
アプリケーション内でナレッジベースの効果をテストする際、スタジオ — 機能追加 — 引用と帰属に進み、引用と帰属機能を有効にします。
機能を有効にすると、大規模言語モデルが質問に回答する際にナレッジベースからの内容を引用した場合、返信内容の下に具体的な引用段落情報を確認できます。これには元のパラグラフテキスト、パラグラフ番号、マッチ度などが含まれます。引用段落上部のナレッジベースにジャンプをクリックすると、開発者がデバッグ編集を行いやすいように、そのパラグラフが含まれるナレッジベースのパラグラフリストに簡単にアクセスできます。
